目録が出てこない不思議な売り物の話

 普通、何か資産を処分しようと思ったら、まず先に目録というか「それは何であるか」を説明できたり証明できる資料が送られてくるのだが、有報と食い違っている抄本だけがさらっと二枚送られてきた。

 不思議に思ったので、「すみません、東証に提出している御社の決算内容と随分違うのですが」と電話を入れたら、「ああ、東証には違う説明をしています」との回答。

 違う説明… 違う説明…?

 きっと暑さで脳みその水分が蒸発して熱暴走でもしているんだと思った。